神戸マラソン走りました。その1
自閉症の息子が昨日、人生初のフルマラソンとなる神戸マラソンに参加いたしました。
オヤジは伴走です。半月板損傷から完全復帰していないため編み出された「アポロ11号作戦」で対応しました。
アポロ11号作戦とは?
2人でスタートしたのち9km地点でオヤジは一旦離脱し、息子は1人で折り返し地点を周回したのち30km地点で再ランデブーしてゴールへ向かう。
メリット:オヤジは20kmくらいしか走らなくて良い。
デメリット:息子は20kmを1人で走らなければならない。
それで導入したのが、文明の利器!GPSで位置を確認できる「安心ナビ」。


準備は万端!!! 段取り八分!!

(なぜが”ダテ”メガネをかける)
荷物を預けスタート地点へ向かいました。(ココ重要です)

スタートを待つ間に息子に「マラソン道」をレクチャーしました。
「コータロー、いいかマラソンは”我慢”や! 最初から飛ばしたらゴールできんぞ!! わかったか?」(父)
「はい、わかりました。るんるんペースではしります。」(息子)
「よしっ!!」(父)
そんなこんなの待つこと約1時間。ようやくスタート!!!

幸いなことにスタート直後は、人が多くて飛ばせません。ハーフを2回一緒に走った息子のパターンは、10kmくらいはバカに早いが、その後ガックリペースダウンというものでしたので、これは良い状況です。
しかし、30分も経過すると人垣を巧みにすり抜け前へ前へと出て行きます。
チェイスするのも大変です。何せオヤジは今年で”55”になりました!!
そうこうすると息子との”切り離し”ポイントが近づいてきました。


しかし、明け方の真っ暗闇と昼間と景色が違う!!で走りすぎました。

よしっ!!ここで”切り離し”だ!! 前方の息子に声をかけます。
「コータロー!! ここから1人で走るんや!! わかったか!!」
そして、ゼリーを2個息子のウェストベルトにねじ込みました。
「水と一緒に食べるんやぞ!!」
「はい、わかりました。」(息子)
息子の背中を見送りながら、コースの外に出ました。果たして無事再ドッキングはできるのか? 一抹の不安が胸中をよぎりました。

まー、心配してもしょうがないから飯でも食うかとマクドナルドへ向かいました。

とりあえず、「グランクラブバーガーセット」をマックナゲットとアイスコーヒーで注文。持ってきてくれるの待ちながら息子の位置を確認しました。

「えーー? おいおいauさんよ。ポートアイランドスポーツセンターって家の近所じゃん」
そんで、グランクラブバーガーセットがやってきて食べ始めました。普段は食べないけど結構いけるじゃん。モグモグ・・・。
もう一回試しました。「なんで? au!! オメーは、バカ?」
んーーーー。まだ食べたいな・・・・。で、次は「スパイシーチキンバーガーセット」を今度はチキンナゲットとダイエットコークで注文!!
またまた食べながら、もう一回試しました。結果は同じ・・・・。
スパイシーチキンバーガーを頬張りながら、頭の中で点と点が繋がりました。あ、顎が外れかけました。
「アイツ 預ける荷物の中に携帯入れたんや!!!!」
携帯の位置情報は極めて正確に手荷物の預かり所であるポートアイランドスポーツセンターを示していたのでした・・・・。
auさん疑ってすみません。
ここから頭をフル回転させて計算しました。
”切り離し”実施時刻は、10時20分。奴のペースなら20kmを2時間から2時間30分で走るはず。つまり再ドッキングの時刻は、12時20分から12時50分の間。
今さら慌ててもしょうがない。しばし待機することにしました。
アポロ11号のミッションの際、アームストロング船長とバズ・オルドリンの乗った「イーグル」を切り離した後、一人で司令船に残ったマイク・コリンズの気持ちがなんとなくわかりました。
果たして”再ドッキング”は、可能なのか?
次号を待て

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